山田 牧場
神戸ビーフ生産者
兵庫県北部、六甲山を望む静かな山あいに、山田牧場はあります。三世代にわたって牛と向き合ってきたこの牧場では、一頭一頭に名前が付けられ、飼育環境や餌が丁寧に管理されています。
「ストレスを与えないこと。それが何より大切」と語る牧場主。牛舎を見学させてもらうと、ブラッシングされた牛たちが、ゆったりとした時間を過ごしている様子が印象的でした。
炭火でじっくりと焼き上げられる、A5ランクの神戸ビーフ。
生産者と語りながらいただく一皿
見学の後は、牧場に併設された特別な試食会場へ。生産者自身が炭火を扇ぎながら、サーロインやヒレなど希少な部位を一枚一枚丁寧に焼いてくれました。口に入れた瞬間にほどける脂と、牛本来の甘みのある旨みに、言葉を失うほどでした。
この日は和牛だけでなく、兵庫の粉物文化を代表するお好み焼きと、揚げたての天ぷらも一緒にいただきました。兵庫の食の豊かさを一度に味わう、贅沢な時間でした。
和牛と共にいただいた、お好み焼きと天ぷら。
海の幸との出会い
兵庫は瀬戸内海と日本海の両方に面しており、冬には北の港から届く蟹も名物のひとつです。試食会の終盤には、蒸し上げられたばかりの蟹も振る舞われ、和牛と海の幸、両方の豊かさを一日で体験することができました。
合わせていただいた、冬の蒸し蟹。
生産者の想いと手間を知ったうえでいただく和牛は、ただの「贅沢な肉」ではなく、命と向き合う時間そのものでした。